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2020年7月20日(月曜日)

7月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 10時29分51秒

 黒川検事長が賭け麻雀をやっていたことが明らかになって辞職した。
1000点100円のレートで賭けていたことが明らかになり、これは刑法185条の賭博罪に該当するということで告発もされている。
 刑法185条は「賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りではない。」と規定する。「一時の娯楽に供する物」とは判例で「関係者が即時娯楽のため消費するような物をいう」とされており、「金銭はその性質上一時の娯楽に供する物ではない」「敗者に一時の娯楽に供する物の対価を負担させるため一定金額を支払わせた場合は、賭博罪を構成しない。」というのも大正時代からの一貫した判例である。つまり負けた人が勝った人にお茶をごちそうしたり、会費制で勝った人が賞品をもらうという場合は不問に付するということである。
 しかし、今街中で営業しているいわゆる雀荘に集まる人達が全く金をかけないで麻雀をやっているとは思われない。1,000点100円までなら取締りの対象にならない、となんとなく巷でいわれているが、1円でも賭ければ賭博罪には該当するが、単にあるところまでは大目に見られているという現状なのである。それならいっそのこと「1000点100円までは許容する」という法律改正をやるか通達を出した方が良いではないかという意見もある。しかし一ヶ月10万円の生活費で暮らしている人と一ヶ月1,000万円の収入がある人と同じでいいのかという議論もあろう。意外と奥の深い問題である。
 これに似た問題で私がいつも疑問に思うのは速度規制である。先日も規制速度違反で捕まってしまったので頭にきている。
 40キロ制限のところを皆60キロ以上でビュンビュン飛ばしている。歩道との間にはガードレールもあるし、車道は二車線で幅もあるし見通しもよいのでなんでこんな道を40キロ制限にするのか訳がわからない。もし40キロ以下で走っていたらかえってスムーズな走行を妨げるのではないかと思ってしまう。
 私が捕まって速度監視器を見せられたら61キロになっていた。確かに速度違反である。しかし、40キロ以上で走行している車をすべて捕まえるのではない。速度監視器を60キロにセットして、60キロ以上の車を捕まえているのである。高速道路でも80キロ制限のところの取締機は100キロにセットして、それ以上の車を捕まえると聞く。80キロから100キロまではいわゆるグレーゾーンなのだ。それなら初めから規制を80キロではなくて100キロにすればよいと思うのだが、そうはいかないのだろうか。


2020年7月10日(金曜日)

7月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 10時28分52秒

 この時期、皆マスクをしている。夏で気温が上がった今でもマスクをして外出する。裁判所も再開したが、法廷でも部屋でも裁判官も書記官も当事者も皆マスク。
 ところが先日、東京地裁の裁判員裁判の法廷で弁護人が「マスクをしていたのでは全力で弁護できない、弁護人の口元、全表情を裁判員に見てもらいたい」とマスクの着用を拒否したという記事を目にした。
 確かに弁護士の法廷での演技力も必要かもしれない。私が昔、事件を共同でやっていた老弁護士のやり方を見てそう思ったことがある。依頼者と打合せしていたときに依頼者が一枚の紙を取り出した。相手方が書いた念書らしきものである。それはこちらの有利になる証拠だったので私は当然それを事前に証拠として裁判所に提出すべきと考えたが、老弁護士はそれを証人尋問当日に持って来るように言ったのだ。法廷での尋問当日、依頼者が尋問の席で「こんなものがあるのですが」と念書を取り出した。老弁護士は「どれどれ」と初めて見るような顔でそれを見て、さもびっくりしたように「裁判長、これは動かぬ証拠です。是非採用してほしい」と裁判官にアピールした。
 なるほどこうやって証拠価値を高める方法があるのかと新米の私は勉強したのである。


2020年6月20日(土曜日)

6月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 10時27分57秒

 新型コロナウイルス関連のニュースにはよくカタカナ語が使われている。
「クラスターが発生し、これがオーバーシュートするような状態だとロックダウンも考えなければならない」というように。何故「集団感染が発生し、これが度を越すと都市閉鎖しなければならない」と言わないのだろう、その方がずっとわかりやすいのに。
 クラスターやオーバーシュートなどは元々医学用語ではないはずだ。それを医学関係の評論家などが頻繁に使うのでコロナウイルス独自の用語かと勘違いしてしまう。日本に住む外国人も訳がわからないと言っているという。字数にしたってロックダウンと書くより都市閉鎖とした方がスペースが少なくてすむだろう。 私の好きでない単語に四字熟語を短縮したものがある。例えば援助交際を「援交」、就職活動を「就活」というような。
 もっとも業界用語でも婚姻費用を「婚費」、弁論準備を「弁準」、簡易裁判所を「簡裁」、民事訴訟を「民訴」というのは度々使っていて、当たり前のようになっているが、婦人法律家協会を「婦法協」、女性弁護士懇談会を「女弁懇」などと言うのは音感的にも嫌な響きだと思う。
 以前、刑事被告人と話をしていた時に「カンモク」「ソクコウ」という言葉を度々使うのでそれは訳がわからずに聞き返すと「完全黙秘」「即時控訴」のことだという。これは一時的な略語か彼独自の略語かと考え込んでしまった。


2020年6月10日(水曜日)

6月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 10時25分50秒

 A子が離婚の相談に来た。
60歳で定年になった夫が、毎日家に居るのがうざったいというのだ。夫が今まで仕事一筋で何もしてやれなかったから、これからは2人で旅行もしよう、外でおいしい物でも食べに行こうとさんざん私のご機嫌を取ろうとしているが、私は遊んだり旅行したりするのは気の合った女友達がいい。今更夫と一緒に楽しもうなんていわれても気が滅入るばかりだ。むしろ放っておいてほしいと冷たい。うざったいというだけでは離婚原因になりませんねと私が言うと、どんなことなら離婚原因になるのかと聞くので「そうですね、例えば不貞を働いたとか」と言うと「あ、そうだ。夫は浮気したことがあった」と思い出したようで、いつのことかと聞くとしばらく考えていて「確か20年位前だった」と言う。しかしその時は夫は高収入で生活は安定していたし、子供達も未だ小さかったし離婚は考えもしなかったと言う。「それじゃもう時効ですね、その後浮気した夫を許して一緒に生活してきたんでしょ」と私が言うと、「いえ、許しなんかしませんよ。許すなんて一言も言っていませんよ」と言うA子。
 それならしばらく別居するかと提案しても私は家を出たくない、夫も多分家を出ないだろうと解決案はでない。そんな妻のご機嫌を取りながら老後を過ごす夫の方が私は何だか気の毒になってきた。


2020年5月20日(水曜日)

5月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時51分59秒

 今、私の事務所の隣で新しくビル建築中だ。24階建だそうで今は10階位まで建ち上げただろうか。材料を運び上げたり作業をするために、一日中昇降機が上がり下がりしている。その時、危険を知らせて事故防止するためだろうか必ずオルゴールが鳴る。「愛は勝つ」のメロディで絶えず「心配ないからね・・・最後に愛は勝つ」の歌詞はないが、メロディが私の頭にこびりついてしまって、家に帰ってもお風呂に入っても頭の中で鳴っていて全く不愉快だ。クラシックコンサートやオペラに行った後、しばらく名曲が頭の中に残っているのは良い気分なのだが・・・。
 概して、日本人は音にたいして鈍感というか寛容というか、私はいつもイラついている。例えば駅では絶えず「列車とホームの間が広く開いています。乗り降りにご注意ください」というアナウンスが流れている。列車に乗れば車内の案内、行き先の到着予定時刻や乗り換え時間の案内など、静かに本を読んでいたいのにうるさい。降りる時も「忘れ物はないか、ケータイ、みやげ物、傘、帽子など」と細かい注意。「お子様の手をつないで」など微に入り細に入り注意を呼びかける。
 ヨーロッパで2年程暮らしていたことがあるが、駅も列車内も実に静かだ。停車駅に近づくと男性の低い声で「フライブルク、フライブルク」と2回程案内が入るだけ。ドイツ人の友人の言うのには、列車に乗って出掛ける人は自分で出発・到着・乗り換え時間を把握しているはずで、車内の放送で初めて「あ、そうか」と思う人などいないと。確かにその通りだ。
 スキー場も騒がしい。リフトの鉄柱には何本かに一つずつ拡声器が取り付けられていて、これでもか、これでもかという程騒音をまき散らしている。それでも昔は吉永小百合とか橋幸夫の歌謡曲であったりしたのが、今は訳のわからないラップというもの。リフトに乗りながらゆっくり辺りの雪景色を眺めて、という気になれない。
こんなに騒音を嫌うのは私だけか、他の者は気にならないのだろうか。
 私達夫婦がよく行く地方の町のスーパーで、いつも「ホカホカの焼芋、甘くておいしいよう、早く買わないと無くなるよ〜」とテープを流している店がある。
冬だけではなく暑い夏でもそうである。しかも相当のボリュームで。
 夫が耐えかねて店の人に「あれいつも流しておく意味あるの?」と注意したところ、次回から行ってみるとテープの声は無くなっていた。やはり、どうでも良かったのではないかと思ってしまった。


2020年5月10日(日曜日)

5月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時50分54秒

 誰でもたいていはジレンマを抱えている。
この時期、外に遊びに出たり食べに出たりしたい、でも自粛要請が出ているし、新型コロナウイルスに感染したらどうしよう。
 働く女性は、男性並に仕事に打ち込んでスキルアップしたい、でも結婚して子供を産んで女性としての幸せも味わいたい。どちらに重点を置くかと悩んでいる人が多いのではないか。
 相談に来たA男は、仙台に住んでいるが、勤務する会社から東京本社への栄転の話があった。給料もアップする。本来ならすぐOKしたいところだがA男には悩みがあった。去年結婚した妻が、どうも以前付き合っていた男性と不貞の関係にあるのではないかという疑惑だ。妻は否定しているが、A男は妻の日常生活に目を光らせている。それがA男が東京に単身赴任すれば妻が羽根を伸ばして元彼との交際が復活するのではないかという不安だ。妻は仙台の専門学校の教員をしているので一緒に連れて行く訳にはいかない。仕事を取るか夫婦円満を取るかというジレンマである。
 こんな悩みには私は答えられない。自分で決断する他はないのである。


2020年4月20日(月曜日)

4月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時49分54秒

 先月、私の事務所に三〇年近く勤めていた事務員が病死した。私の子供達位の年代だった。頭がよく、機転のきく女性で、まさに私の片腕として働いていた。 私が年を取って半ボケになっても、私の車イスを押して、よだれをふき、ふるえる手を押さえつけて押印・署名させ、そう簡単には仕事をやめさせませんからねと豪語していたので、私は夫より彼女の方が頼れるなと思っていたのだった。その彼女が私より先に逝ってしまうなんて!
 私は父を七十八才、母を七十七才で亡くして、その時も悲しい、寂しい思いをしたが、今度は彼女を若年で失ったこの喪失感、脱力感はいかんともし難い。
 医学は進歩しているというが、彼女を救えなかった医学なんて役立たずだと憤ってみたり、私がいくら永生きしても支えてくれる人が若くて死んじゃうなんてもうこの世には未練はないと呪ってみたり。
 ああ、本当にやりきれない。


2020年4月10日(金曜日)

4月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時48分35秒

 A子には、中学校3年生の女の子がいる。夫とは先日協議離婚をした。
夫から、妻とは別れても子供の父親であることには変わりがないから、子供に会わせろと言ってきた。
 しかし、子供は父親が母親を口汚くののしっていたのを知っているので、会いたくなかった。自分も父親が嫌いなのだと言う。A子がそのまま別れた夫に伝えても、夫は「自分は娘を可愛がっていた。娘が自分を拒絶するわけはない。A子が会わせたくないと思っているだけではないか」と怒っている。
 B夫は妻と調停離婚した。調停条項には、B夫が月に一回長女(5歳)と面会できる旨、明言されている。しかし元妻は子供に会わせてくれない。子供が会いたがらないというのがその理由だ。
しかしB夫は納得できない。共働きだったので、娘の保育園の送り迎えはすべてB夫がやっていた。休みの日には娘を動物園や遊園地に連れて行き、別居する前日まで寝る前に本を読んでやっていたのだ。
 元妻が再婚したがっているので新しい父親を迎え、自分を忘れさせようとしているとしか思えない。

 A子から相談を受けた私は元夫に子供の意志だから会わせられないと手紙を書いた。元夫からはもしかしたら面会の調停申立がなされるかもしれない。
B夫の依頼を受けた私は家庭裁判所に面会の調停の申立をした。
家庭裁判所には調査官と言う役職がいて、子供との面会調停の場合には子供と面会したり、家庭を訪問したりして現在の子供の気持や家庭環境を調整してくれる。
 A子の事件では、子供がはっきりと自分の気持を調査官に述べてくれればムリに面会は認められないのではないかと思うし、B夫の事件では離婚前の状況とB夫の熱意をわかってもらえれば面会は認められるだろうと思っている。


2020年3月20日(金曜日)

3月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時46分50秒

 京アニ事件・津久井学園事件を契機として、被害者の名前を公表すべきか否かが議論されている。今はいったん名前が公表されると、それが被害者であろうとSNS上で誹謗中傷されることもありうるのだから、公表を望まない被害者の意向は尊重されるべきだと思う。
 何十年も前の話だが、仙台の女性検察官宅に泥棒が入った。新聞に報道されたが、被害者の女性検察官が怒ってこう言っていた。
「私は被害者なのに、女性検察官誰々と、名前だけでなく年齢までもが公表され、しかも独身とまで書かれたのよ。そして加害者の方は少年A14歳ということだけ、不公平だと思わない?」
聞いていた私達は笑っちゃったが、ほんと笑い事ではない。


2020年3月10日(火曜日)

3月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時45分19秒

 弁護士会が物を販売していることはあまり知られていない。
弁護士会が、直接製造販売するのではなく、どこかに委託するのである。たとえば、京都の造り酒屋に日本酒の製造販売を委託している。その名は「憲法と人権」。いかにもお堅い弁護士会らしい。
 大吟醸720㎖ 二七五〇円、吟醸あらばしり一七〇五円、しぼりたて新酒一一〇〇円、私も買って飲んでみたが、悪くない。友人にも推めてみたが、名前からしてくつろいで飲めないじゃないかと断られてしまった。
 弁護士用帆布かばんはなかなか良い。重い記録を重い鞄に積め込むとますます重くなるが、この帆布かばんだと軽くて良い。書類のA4版に合わせた大きさで、色も赤、ベージュ、黒など6色の中から選べる。私は赤を持っているが、内側にペン差しや訟廷日誌、スマホが入るポケットが付いていて、便利な上にしっかりと作られている。
 この度、新たに京都弁護士協同組合が企画して豆腐が作られた。「弁護士豆腐、やっこさんは白だな」という名前である。なかなかセンスがあるとは思いませんか。一パック五〇〇円だが、送料九〇〇円かかるというのが玉にキズである。
 外国の裁判所や市庁舎など訪問すると、その庁舎を絵皿にしたり、あるいはその地方の旗の模様をデザインしたネクタイやスカーフなど、おみやげにもらうことがよくある。
 日本の裁判所や役所などへも、外国などから来庁者がいっぱいいるのであるから、宣伝もかねていろいろなおみやげグッズを開発してみたら良いと思うのだが・・・・。


2020年2月20日(木曜日)

2月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 14時51分59秒

 B子は、夫が横暴で口汚くB子をののしる、平気で無断外泊する、浮気はする。 30年も我慢してきたが、子供らが成人して夫婦2人だけになったので、もうこの際離婚したいという希望で私の事務所にやって来た。
 穏やかに話し合いできるような夫ではないと考えたので、私は早速、家庭裁判所に調停の申立をすることにし、夫宛その旨の手紙を書いて出した。
 すると夫から私に電話。強い口調で「女房とは別にけんかなんかしていない。何であんたが勝手に離婚させようとするんだ」と憤る。私が「B子さんは、あなたの横暴や浮気に耐えかねて、家を出て離婚したいと言っているんですよ」と説明すると、「俺達はそれで永年やってきたんだ。俺がどんな口を利こうが浮気しようが、女房から文句言われたことはないんだ。赤の他人のあんたからどうこう言われる筋合いはない」とすごい剣幕だ。
 それをB子に言うと、B子はひたすら私に謝る。「すみませんね。嫌な思いをしたでしょう。そんな人なんです」と。
 これまでも夫が外で大声を出してB子を怒鳴りつけると、B子はひたすら夫に謝るだけではなく、隣近所にも迷惑をかけたと謝って歩いたという。隣近所からも「奥さん大変ですね」と同情されたという。
 B子が離婚の申立をして、夫は目が覚め反省するだろうか。そんなことはないと思う。反省すべきなのはこれまで夫を甘やかし、好き勝手させていたB子の方なのかもしれない。
 この件については余談がある。離婚の調停で夫に弁護士がついたが、調停の席上、弁護士が夫をなだめるようなことを言うのに対して「何で俺が悪い、女房公認の浮気だったんだ」と自分の弁護士にもくってかかっていた。
 夫の弁護士もさぞやりにくかっただろう。


2020年2月10日(月曜日)

2月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 14時48分48秒

 A男が離婚したいと相談に来た。
 妻の悪口をあれこれ言うが、どれも細かいことばかりだ。
 例えば「トイレのウォシュレットは掃除が大変だから使うなと言う。私がトイレに入ると外で聞き耳を立てていて、『今ウォシュレット使ったでしょ』と責めたてる。ひどいでしょ」と言った類。確かに陰険だとは思うが、A男が自分でトイレ掃除をするということは考えもつかないようだ。
 それからおかずがまずいと言う。それならA男が自分で料理をしてみればと言うが、「とんでもない」とこれもA男の発想にはないことのようだ。
 洗濯物のたたみ方がずさんだ、アイロンのかけ方がなっていないと色々とあげつらうが、すべて妻にやらせておいて文句ばかり言っている。
 これがひところの日本男子の典型だろうか。


2020年1月20日(月曜日)

1月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 14時44分59秒

 夫が台湾で講演するのにくっついて行った。
 台湾の大学、清華大学、新竹の地方裁判所など訪れたが、感心したのはどこでも哺乳室があり、託児施設が建物の中にあることだ。台湾ではほとんどが共稼きで、女性が働きやすいための配慮がなされていることに、改めて日本との差を痛感した。
 又、台湾の人の親切心、色々な施設や名所を案内してくれたり、郷土料理をごちそうしてくれたり、どこへ行っても沢山のおみやげを用意してくれている。
 日本も「おもてなし」で名をあげたが、以前ドイツから仙台に来た学者が日本人のおもてなしに感銘を受け、帰国してからドイツの雑誌で日本のおもてなしの心を紹介し、我々も学ぶべきだと書いていたことを思い出す。
 我々がドイツに行った時は、全くドイツ人の知人からは放っておかれた。どこへ行くにも何を買うにも自力でやった。台湾での対応とは対照的だ。そのかわり、それだけ自分達の自由の時間もあった訳だ。
 どこまで親切に付き添って、どこからは自由にしてもらうか、その兼ね合いはむずかしいことだと思った。


2020年1月10日(金曜日)

1月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 14時42分21秒

 「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」なる葉書が自宅に届いた。訴状が提出され、○○日までに連絡しないと不動産や給料が差し押さえられる。相談に乗るので、民間訴訟告知センターまで電話するようにという内容のものだ。
 私が弁護士というのを知らないで、葉書をあてずっぽうに出したのだろう。
 そもそも本人が知らない内に訴訟が係属して、判決が出て、差押えまでされるということはない。例外的に行方の知れない人に対して公示送達という方法はあるが、通常は財産差押は十分に弁明の機会が確保されるのである。
 管理番号(か)〇〇号なんて事件番号もないし、法務省管轄支局民間訴訟告知センターなるものも知らない。
 しかし、こんな葉書にビックリして、電話してだまされて、取下を依頼してお金を取られるなんてケースも沢山あるのだろう。現に私の友人も、こんな葉書が来てビックリして私に聞きに来た。放っておいてもかまわないよと助言して、やっと安心したようだ。
 訳がわからないならびっくりして葉書の連絡先に電話するよりも、先ず弁護士に相談してもらいたいものだ。


2019年12月20日(金曜日)

12月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 11時05分17秒

 事務所の私の部屋の向かいにビルが建ち始めた。24階建てとのことで、今はやっと5階位まで出来たか。
 毎日窓から工事を見ていると、最初は先ず穴を掘ってショベルカーで土を運び出し、型枠をはめ込んでコンクリートを流し込んでいた。その後、何本もの鉄筋を建てたり組んだり、そこへパネルをはめ込んだり、毎日十数人の職人達がそれぞれの仕事をしている。
 以前、高層ビルの偽装問題が起きた時、私の知人は建築工事を依頼した後、毎日建物に通って、工事の過程をつぶさに写真に撮っていた。もし私に建築に関する知識があったなら、これだけ毎日工事を見ていて、何か手抜きなどがあれば気がつくかもしれないと思った。
 建築科を出た男性と街を歩いた時、彼はやたらと高層建物に感心していた。ガラスの部屋を曲線にする大変さ、木造の外観を生かして高層にする大変さ。建築の知識のない私には、その大変さがちっとも分からないから感心することもない。
翻って音楽について、私は少しは楽器をかじって、クラシックを聴く事が大好きなので、バッハの平均律を聴くと、その音の組合せに感心するし、ベートーベンの交響曲を聴くと嵐の様子がまざまざと体感できるし、モーツァルトの弦楽曲を聴くとバイオリン・ビオラ・チェロと一つのモチーフを追いかける手法に感心するのである。知識は関心・感銘に繋がるのだと実感する。
 ところで、これまで法律家を感心させるような判決文には出会ったことがないのだが。


2019年12月10日(火曜日)

12月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 11時02分27秒

 A子の母親が死亡した。住んでいた土地・建物とわずかばかりの現金が遺産の全てである。
 東京に住むA子の兄と相続の話をしたが、兄は土地・建物を売ることを主張する。A子は、ずっと母親と一緒に住んでいた土地・建物を手放したくはない。しかし、土地・建物は時価で8000万円もする。
 A子が土地・建物を相続するとなると、半額の4000万円を兄に支払わなければならないが、とてもそんな資力はない。
 そこで私の所に相談に来たのだが、私からA子の兄に、不動産を2分の1ずつ共有持分として、毎月A子から兄に賃料をいくばくか払うという提案をしてみたが、拒否された。A子の考えを根本から変えて、土地・建物を売却して、その金で中古のマンションでも購入して生活をやり直す事を考えたらと助言してみた。最初は不動産に固執していたA子の考えも、だんだん変わってきた。
 不動産は負動産と言われることもある。古い家の修繕費はかかるし、土地の坪価が高いから固定資産税もバカにならない。庭の手入れも大変だ。
 そうか!厄介な物は手放すか、マンションで便利な快適な暮らしも悪くないかと、A子はこの頃そんな風に考えている。


2019年11月20日(水曜日)

11月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 10時57分57秒

 群ようこの随筆の中に「服装マナー」というのがあって、一流ホテルの食事なのに、短パンやジャージーにスニーカーなどで来る「じじ」の話。逆に場末の居酒屋なのに、お姫様みたいな服装で来る「ばば」の話があった。私もあまり服装に気を使う方ではないが、法廷に立つ時は、スーツかブラウスにスカート、刑務所に接見に行くときは黒っぽい服装という位は気にかけている。
 調停や証人に出るとなると、よく女性から「どんな服装で行けばいいですか」と聞かれ、ごく普通に、ごく常識的にと答えるがその常識なるものがちょっと疑われるようなこともある。
 B子は破産の申立をして、その審尋の席に一目見てわかるシャネルのスーツにバッグを持ってきた。浪費を疑われて、免責の決定(今後債務を支払わなくてもよいという決定)が出されなかったらどうしようとこちらが慌ててしまった。
恐喝事件の被告人C男は、金髪に染めていて、接見に行った時に頼まれたのが、黒のヘアカラーを買ってきてくれということだったが、情状証人(情状酌量を訴えて刑を軽くしてもらうよう証言する証人)になるはずの母親と打ち合わせをしたら、その母親も見事な金髪に染めていた。法廷に立つまでに元の黒髪に戻して
おいた方がいいよとアドバイスした。
 金髪に染めていても真面目に仕事をしている人もいるが、第一印象で、これはいかにもケンカしたらカツアゲしたりしそうだ、と思われたらそれだけで不利である。又、親も金髪に染めていると、いかにも息子を放ったらかしにして遊び歩いているように見え、そんな母親が「これからは息子をきちんと監督して、悪さをしないように注意します」と証言したとしても、本当かなと首をかしげたくなる。
 やはり立場や場所を考えた身だしなみというのは必要なのだろう。


2019年11月10日(日曜日)

11月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 10時50分10秒

 秋の紅葉を夫婦で見に行こうと計画し、夫が温泉宿を申し込んだ。
 2人で宿泊と言ったら、「御夫婦ですか」と聞かれたと不審がっていたが私にはよくわかる。
 以前にこんなことがあった。
 夫の不貞を疑ったA子が相談に来た。A子が不審に思ったのは、宝石店からの一枚の葉書だった。「御注文の真珠のネックレスが入荷いたしましたので、いつでも取りに来て下さい」と書いてある。A子は夫が私に真珠のネックレスをプレゼントしてくれるのか、とわくわくして待っていたが、一向にその気配がない。夫に聞いてみると、そわそわして「何かの間違いだ」と言う。A子は直接宝石店に電話してみると「もう既に引き取りに来られました」とのこと。
 妻以外の女性にプレゼントしたことが判明したわけだ。
 こんなことがあるので、男女2人連れが夫婦か否かは重要な問題だ。今後、行事や季節の情報をお知らせしてよいかどうか、宿としては気を使う訳である。


2019年10月20日(日曜日)

10月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 16時01分41秒

 久々に刑事事件を受任した。ケンカした挙句相手を殴って怪我をさせたC男の弁護だ。一審で懲役1年の実刑判決を受けたが、自分の言い分をちっとも聞いてもらえなかったので控訴したいという依頼だ。

 一審判決は盛岡で、今は盛岡の拘置所にいる。

 近々仙台拘置所に移監されるだろうから、そうしたら面会に行こうと思って盛岡拘置所に問い合わせたところ、○日頃移監の予定というので、その後、仙台拘置所に、C男に接見に行きたいのだが在監していますかと電話で問い合わせたところ、個人情報だから電話では教えられないという。

 そんなバカな、私はC男の親から依頼を受けた弁護士ですよと言っても埒があかない。どうすればよいのか聞くと、弁護士の身分の証明と親からの弁護士選任届を添付して、文書で照会状を出して問い合わせるようにとのことである。

そんなことをしていたら、今日明日、接見しようと思っているのに間に合わないではないか。結局、検察官に問い合わせてやっと教えてもらえた。

 個人情報の保護とはいえ不便になったものだ。


2019年10月10日(木曜日)

10月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 16時00分43秒

 A子は手芸が得意で、細々と人形や小物を手作りしては施設や近所の人にあげている。

 その評判を聞いたB氏がやって来て「あなたの作品もやっていることもすばらしい。私の発行している雑誌で是非紹介したい」と言って取材し、作品をいくつか写真に撮って行った。

 その後、「あなたの作品を展示したい。販売するとかなりの利益が出ると思われるが、先づ展示会場を借りたり色々な費用がかかるので、とりあえず100万円を預けてほしい」と言われ、A子が「そのような大それたこと夫に相談してみます」と言ったところ、B氏は「いやいやこれは女性特有の仕事です。旦那様に相談しても得るところはない。展示会当日に旦那様に打ち明けてアッと驚かせた方が良いでしょう」と言われ、A子もその気になってB氏に100万円を預けた。その後、B氏と連絡がつかなくなったという。

 明らかな詐欺だ。B氏の名刺に書かれた株式会社の登記簿謄本を取ってみても、住民票を取ってみても、いずれも実在しない。もちろん電話もつながらない。告訴することも考えたが被害を取り戻せるかどうか…。

夫に相談することを断られた時に詐欺を疑うべきだったのだ。通常男性は社会的に仕事もしていて常識を身につけているから「これはおかしい」と気付く確率は高い。A子は外で働いたこともなく、世間の荒波にもまれたこともなく、人を信じやすいお人好だったのを狙われたのである。

 A子は大いなる勉強をした訳だが、その対価が100万円とはあまりに高すぎた。


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